あなたはどうしますか?(中級編)

最終更新日:2013/7/11

【はじめに】

実際の山の中では、地図だけが頼りだと思わないことが大事です。
あくまでも国土地理院の地図は大まかな方向を示すものという意識を持ちましょう。

なぜなら山の中では、地図に記載していない細かな地形が沢山あり、これが迷いの原因となることもあります。

 そこで、このような状況で、どのように判断するかの判断力強化に役立つ問題を作ってみました。

出来なかった方は、解答後の解説のポイントを見て頂き、判断力強化に努めて下さい。

★題して、「あなたはどうしますか?(中級編)」

問題文を読んであなたが適切だと判断する行動を選択してください。
制限時間は、1問3分以内で答えてください。

問題1:なだらかな尾根道を下って行くと突然目の前に道の分岐が現れました。

 地図で確認しても道の分岐はありません。地図上は単に尾根線に向って下っています。
 左側の道は、尾根線より左側方向に向きを変えています。
 その道の踏み跡は、道が少し掘れた感じでしっかりしています。

 右側の道は、尾根線に沿って進んでいます。
 踏み跡は、しっかりしていますが、横に広がっています。

このような状況であなたはどうしますか?

@左側の道を進む。
A右側の道を進む。

問題2:道を下って行くと細い尾根になり、それを下って行くと突然目の前が絶壁に。

斜面上を直線的に下って来た道が細い尾根になり、この尾根を直線的に下って行くと  道は、絶壁の手前で途切れています。
 絶壁の手前には赤テープに「xx場、25m下」の文字が
 右側は沢になっています。道があるようには見えません。
 左側は尾根の斜面で根っ子が絡み合っていて、少し登っています。

 地図上に書いてある道は、単に直線的に下ってます。

このような状況であなたはどうしますか?

@右側の沢を下る。
A下って来た細い尾根を戻り正しい道か確認する。
B左側の根っ子の斜面を登る。

問題3:尾根道を下って行くと平らな所に標識が現れました。

 新しい標識は、かなりの痩せ尾根を下る方向を指しています。
 痩せ尾根には根っ子が絡み合っていて、殆ど踏み跡はありません。
 地図上は、単に大きな斜面にある沢の左側を直線的に下っています。

 左側は大きな沢になっています。
 右側はかなり急な絶壁状態。

 痩せ尾根を下って行くと段々急になってきました。
 本当にここで良いのかと不安になったので、少し戻り周りを見たところ
 左側に倒木を横倒えたような登山道らしき跡が。

 そこを大きな沢側に進んだところ、沢の中心線が崩壊し、深くエグれている部分に。
 その崩壊した先には登山道らしきものは見えません。

このような状況であなたはどうしますか?

@道があるだろうと目の前の大きな沢を下る。
A手前の痩せ尾根に戻り、元来た道を引き返す。
B痩せ尾根を下って行く。

問題4:尾根上から斜面を急降下して沢側に下りてきました。

 地図上の登山道は、ここから川の左側に登山道が記してあります。
 しかし、林道に出るまでは、かなり険しい川です。

 この登山道を進むと一度川に丸太の橋があり右側に渡りましたが
 直ぐ先で左側に登山道が続いているのが見えたので川を渡り左側に進みました。

 またしばらくして斜面に沿っていた登山道は川に下ってきました。

 川の反対の斜面に赤テープが見えました。
 そこで川を渡り反対側の赤テープのところまで行くと、
 登山道のような明瞭な道ではなく、かすかに踏み跡がありました。
 テープは斜面の上の方に続いているようです。

このような状況であなたはどうしますか?

@右側の斜面を登る。
A川を渡った地点まで戻り、川の左側に登山道がないか探す。
B川の右側を下る。

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