地形に慣れる

最終更新日:2013/07/15

【はじめに】

街中で十分地図に慣れてきました。
でも、ここからは、今までの街中の地図とは違う25000分の1の地形図を使います。

25000分の1の地形図を使う理由は、山では一番詳細な地図だからです。

でも心配いりません、今までの街中の地図と、そんなに変わりはありません。 違いは、等高線が書いてあるのが大きいだけです。その他、色々街中にはない記号もありますが。

この等高線を覚えれば、今ままで学んできたことが、そのまま使えます。 ですので、直ぐ初級レベルになれるかと思います。

この等高線を覚えることが「地形に慣れる」ということです。

@特徴物としての地形

地形図で登山道を良く見ると、その前後左右には等高線が通っています。 この等高線を良く見ると、いろいろな形をしていることに気付くでしょう。 この色々な形を、読んで行きます。

なんか、難しそうだと思いますが、これが単純です。

すなわち、地形は、

・出っ張っているか、
・凹んでいるか、
・平らかの

どれかです。

出っ張っているところを、「尾根」といいます。
凹んでいるところは、「沢(または谷)」といいます。
平らなところは、一応「斜面」としおきましょう。

これが上下方向になると、

出っ張って(盛り上がって)いるところが、「ピーク(山だと頂上)」といいます。
凹んでいるところが、「凹地」といいます。
平らなところは、これは「平らなところ」でいいでしょう。

この他に、登山道を歩いていて重要な地形に「鞍部(またはコル)」があります。 鞍部は、尾根と尾根が向き合った地点。すなわち、尾根から下り、 再び尾根に登る、一番低いところです。

さらに等高線の描かれている間隔(等高線と等高線の隙間)により 次の事が分かります。

・間隔が広いと、なだらか。
・間隔が狭いと。急。

さらに、尾根線や沢線は、真っすぐとは限りません。ほとんどが、ジグザグに曲がったりしています。

以上のことを以下の説明図や映像で確認しましょう。

上図は、丹沢の大倉周辺の地図です。

赤線 :沢
緑線 :尾根
黄円 :鞍部
青円 :ピーク
茶四角:なだらか
紫円 :急

実際の地形を映像で見て見ましょう。
実際の地形と地形図を見比べる

丹沢の大倉尾根近辺で尾根、沢等を撮影しました。

これらの地形を地図上から読めるようになり、現地と照合できれば、 この地形が特徴物になります。

ここでのポイントは、地形図に描かれた地形を抜き出せるかです。 すなわち、ここは出っ張ってるから尾根、ここは凹んでいるから沢 と判断出来るようになることです。

尾根と沢の見分け方

一番高いところ(山頂やピーク)から裾野に掛けて斜面を眺めていき、 頂上側に凹んでいるところは沢、頂上側から出っ張っているところは尾根と判断するのが一番簡単です。

管理人もこの方法で見極めています。 ただし、頂上やピークが近くに無い場合は、次の川から眺める方法も併用して判断しています。 川も無いと等高線がどちらが高いかから判断しています。

後は、確実に低いところ(川)から沢を眺めていき、 沢側に凹んでいるところが尾根、沢側に出っ張っているところが沢と判断することも可能です。

ただし、用水路などが斜面や尾根に沿って存在する場合は、沢側から眺める方法は成り立たちません。 ただし、このような場所は限られている為、殆ど気にすることはないかと。

さらに頂上やピークや川も無いような場所では、どちらの等高線が高いかを判断し、 高い等高線から低い等高線に出っ張っているところが尾根、凹んでいるところが沢と判断することが可能です。

尾根、沢が分かるかのテストで確認しましょう。
尾根・沢判テスト(初心者の問題)

地形図を見てここは尾根、ここは沢と確定してみましょう。自信が付いたら上記テストでちゃんと理解できているかを確認してみましょう。

A実際に歩いて地形を確かめてみましょう。

山の地図を眺めると、色々な地形が書いてあると思います。 では、この地形を実際に歩いて確かめてみましょう。

これに適した場所が林道や平らな山道です。 林道や平らな山道は、山の斜面を切り開いて平らに作ってあります。 この道からは、尾根、沢や斜面がどのようなものかが直ぐ分かるかと思います。

また、里山に作られた公園では、小さな尾根や沢があるので ここも確かめるには最適です。例えば、横浜市鶴見区の三ッ池公園など。 詳しくは、公園リンク集などで検索してみましょう。

まずは、林道、平らな山道や里山の公園等を歩いて確かめてみましょう。

上図は、大山の下社駅から見晴らし台までの山道を例にしています。 赤い線が沢で、緑の線が尾根です。

B登山道の両側・前後を見てみよう。

さて、地形が特徴物と分かれば、地図遊びで行ってきたことが そのまま生かされることに気付くかと思います。 地図を見ながら、そこに表わされる地形を読取り、 現地と照らし合わせながら、登山道を歩いてみましょう。

ところが登山道は、尾根道の登り一辺倒のところもあります。 しかし、大丈夫です。

尾根は一本でも、その前後には、尾根の曲がりがあります。さらに上下には、急な所、なだらかな所の傾斜があります。 さらに、その左右には、尾根、沢があります(広い尾根だと分かりませんが。。。)。 これが地形図に記載されていますので、それを特徴物として確認すればよいのです。

上図は、丹沢大倉尾根の見晴茶屋から駒止茶屋までの登山道を例にしています。
例えば、赤い円が、尾根(または登山道)の曲がりポイントです。ここを地形図から読み取りましょう。

ここまで来れば、あなたは読図の初級レベルに近付きました。 初級レベルになるには、コンパスで方向を見れることが大事です。 次は、コンパスの使い方に慣れてみましょう。



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